心緒(読み)シンショ

デジタル大辞泉 「心緒」の意味・読み・例文・類語

しん‐しょ【心緒】

思いのはし。心の動き。しんちょ。
「君の―と自分の―とが一つ脳髄作用のように理解し合って」〈谷崎蓼喰ふ虫

しん‐ちょ【心緒】

しんしょ(心緒)」の慣用読み
「かすかなる―の導火線をたどりて」〈藤村・春〉

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精選版 日本国語大辞典 「心緒」の意味・読み・例文・類語

しん‐しょ【心緒】

〘名〙 考えのすじみち。心の動くいとぐち。また、心の中で思っている内容心持(こころもち)。しんちょ。
万葉(8C後)一八・四〇三二・題詞「爰作新歌并便誦古詠各述心緒
信長記(1622)一上「御心(シンジョ)万機に暁(さとく)第一無欲にして、御心に依怙贔屓おはしまさず」 〔李白‐下途帰石門旧居詩〕

しん‐ちょ【心緒】

〘名〙 (「しんしょ(心緒)」の慣用読み) =しんしょ(心緒)〔広益熟字典(1874)〕

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普及版 字通 「心緒」の読み・字形・画数・意味

【心緒】しんしよ

心のうごき。情緒。唐・杜甫〔杜位に寄す〕詩 玉壘に書を題して、心亂る 何れの時にか、曲江ぶことを得ん

字通「心」の項目を見る

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