万機(読み)バンキ

デジタル大辞泉 「万機」の意味・読み・例文・類語

ばん‐き【万機】

政治上の多くの重要な事柄。また特に、帝王政務
「天皇自ら―を聞かせ給わで、大臣之に当り」〈田口日本開化小史
[類語]政治まつりごと行政施政政策国政国事政事政道経世経国経綸けいりん治国治世統治治政為政いせい

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精選版 日本国語大辞典 「万機」の意味・読み・例文・類語

ばん‐き【万機・万幾】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。すべての人びと。また、あらゆる生きもの。
    1. [初出の実例]「此即当体受名何則此聖智、自有照万機之能、故言智慧」(出典法華義疏(7C前)一)
  3. 多くの機微な事柄。種々の重要な事項。また、さまざまな心のはたらき。
    1. [初出の実例]「欲罷万機、待一死而已」(出典:空華日用工夫略集‐応安四年(1371)二月一七日)
    2. [その他の文献]〔書経‐皐陶謨〕
  4. 多くの重要な政務。特に、帝王の政務。天下の政事。万機のまつりごと。
    1. [初出の実例]「詔召八省卿及五衛督率等、告以遺詔万機之状」(出典:続日本紀‐慶雲四年(707)六月庚寅)
    2. [その他の文献]〔漢書‐魏相伝〕

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普及版 字通 「万機」の読み・字形・画数・意味

【万機】ばんき

多くの機微。治政の要。〔書、皋陶〕敢て欲する無(なか)れ。(たも)つものは、兢兢(きようきよう)業業として、一日二日あり。

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