思い付く(読み)オモイツク

デジタル大辞泉 「思い付く」の意味・読み・例文・類語

おもい‐つ・く〔おもひ‐〕【思い付く】

[動カ五(四)]
ある考えがふと心に浮かぶ。考えつく。「いいアイデアを―・く」
忘れていたことを思い出す。「急用を―・く」
思いを寄せる。好意をもつ。恋い慕う。
すこぶ付き別品加之しかも実のあるのに―・かれて」〈二葉亭浮雲
[動カ下二]1に同じ。
「―・けたる事こそあれ」〈浮・五人女・三〉
[類語]考えつくひらめく発想着想思いつき着意発意思い浮かぶ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「思い付く」の意味・読み・例文・類語

おもい‐つ・くおもひ‥【思付】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 カ行四段活用 〙 心をひかれる。好意をもつ。
    1. (イ) 愛情をよせる。惚れこむ。懸想(けそう)する。
      1. [初出の実例]「藤波の 思ひもとほり 若草の 思就(おもひつき)にし 君が目に 恋ひや明かさむ 長き此の夜を」(出典万葉集(8C後)一三・三二四八)
    2. (ロ) 好感を持つ。親しみ懐(なつ)く。心服する。味方する。
      1. [初出の実例]「その折に、故ゑもんの督(かみ)をば、とりわきておもひつきにしぞかし。〈略〉なつかしうおぼえし」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕霧)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 カ行五(四) 〙 ある考えが心に浮かぶ。考えつく。思い当たる。思い出す。
    1. [初出の実例]「見てのみぞ我はもえます春山のよそのなげきをおもひつきつつ」(出典:平中物語(965頃)九)
  3. [ 3 ] 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙おもいつける(思付)

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