急性硬膜外血腫(読み)キュウセイコウマクガイケッシュ

デジタル大辞泉 「急性硬膜外血腫」の意味・読み・例文・類語

きゅうせい‐こうまくがいけっしゅ〔キフセイカウマクグワイケツシユ〕【急性硬膜外血腫】

頭部外傷などにより、硬膜血管が損傷し、頭蓋骨硬膜の間で出血が起こり、短時間血腫ができた状態。血腫が脳を圧迫し、頭痛嘔吐などの症状が現れる。血腫が大きくなると、意識障害をきたす。頭蓋内血腫一つ。→急性硬膜下血腫硬膜外血腫慢性硬膜外血腫

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家庭医学館 「急性硬膜外血腫」の解説

きゅうせいこうまくがいけっしゅ【急性硬膜外血腫 Acute Epidunal Hematoma】

[どんな病気か]
 頭蓋骨(ずがいこつ)の内側におさまっている脳は、その表面を外側から、硬膜(こうまく)、くも膜軟膜(なんまく)という3層の膜でおおわれています。
 硬膜にある血管が切れて出血し、頭蓋骨と硬膜の間に血のかたまり(血腫(けっしゅ))ができるのが硬膜外血腫(こうまくがいけっしゅ)です。
 頭蓋骨骨折の際にも生じます。
[症状]
 頭にけがをした直後は意識がはっきりしませんが、しばらくすると意識をとりもどして元気になることもあります(意識清明期(いしきせいめいき))。しかし、血腫が大きくなるにつれ、数時間のうちに(多くは1時間以内)、また意識障害がおこってくるのが特徴です。
[治療]
 ただちに手術を行ない、血腫を取り除きます。
 手術前に脳圧が上昇してきたら、脳圧降下剤を使用するなどして、脳ヘルニア(血腫に押され、脳組織の一部が正常な位置からはみ出した状態)の発症を予防します。
 脳ヘルニアがおこる前に手術ができれば、良好な予後が期待できます。

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