性相(読み)ショウゾウ

デジタル大辞泉 「性相」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ぞう〔シヤウザウ〕【性相】

唯識ゆいしき倶舎くしゃ教学性相学しょうぞうがく

しょう‐そう〔シヤウサウ〕【性相】

仏語本体現象
しょうぞう(性相)

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精選版 日本国語大辞典 「性相」の意味・読み・例文・類語

しょう‐そうシャウサウ【性相】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「性」は万物における不変絶対の体性、または本源の道理。「相」は変化する差別的相状の意 ) 仏語。
  2. 万物の本体と現象。転じて、事物。または真如と万法。
    1. [初出の実例]「性相如如倶不動。真如妙理絶名言」(出典往生要集(984‐985)大文五)
    2. 「然も此性相は不二にして一、一(いちにして)(しかも)平等なり」(出典:真言内証義(1345))
  3. ( この場合は「しょうぞう」と読む ) 倶舎唯識などの法相宗(ほっそうしゅう)学問(性相学)をいう。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「性相」の意味・わかりやすい解説

性相
しょうそう

性と相。万有うちに実在する絶対の真理を性といい,種々な形,色などをもって現象として現れている姿を相という。法相宗がこれを研究する代表的な学派であるが,たとえば,万有に実在する真理 (真如) を性とし,直接あるいは間接原因が相まって成立するこの世のもろもろ存在を相とするなどの解釈がある。

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