恩借(読み)オンシャク

デジタル大辞泉 「恩借」の意味・読み・例文・類語

おん‐しゃく【恩借】

[名](スル)《「おんじゃく」とも》人の好意によって金銭品物を借り受けること。また、その金品
手紙を書いて―の礼を述べた」〈漱石こゝろ
[類語]借用寸借借金借財賃借拝借賃借りチャーター借りる借り入れる借り切る借銭する転借する前借する前借りする借り受ける借り上げる借り出す借り換える借り倒す踏み倒す

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「恩借」の意味・読み・例文・類語

おん‐しゃく【恩借】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「おんじゃく」とも ) 厚意を得て金品を借りること。また、その金。拝借。
    1. [初出の実例]「今国郡司及里長等。縁此恩借妄生方便」(出典続日本紀‐和銅五年(712)五月辛巳)
    2. 「恩借(オンシャク)いたせし金子の儀も、早速返納いたすやうにも相成りますれば」(出典:歌舞伎・蝶鶼山崎踊(1819)二幕)

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