恵光院(読み)けいこういん

日本歴史地名大系 「恵光院」の解説

恵光院
けいこういん

[現在地名]南部町大向 長谷

大向おおむかい南東名久井なくい岳の西北中腹に位置する。蓮台山と号し、真言宗本尊は十一面観音。通称長谷はせ寺。雑書の承応元年(一六五二)二月四日条に所々祈念の寺として「三戸長谷寺」とある。寛政年間(一七八九―一八〇一)の「邦内郷村志」の沖田面おきたおもて村の項には「恵光院 蓮台山真言宗、永福寺末寺、在名久井嶽山中長谷寺旧地、開基建徳元年、明学和尚寛政三年辛亥迄九十四代、観音・不動等総而有五社」とあり、建徳元年(一三七〇)の草創とされる。


恵光院
えこういん

[現在地名]高野町高野山

赤松せきしよう院の道を挟んだ南方にある。本尊阿弥陀如来。準別格本山。空海が当地に五丈の宝塔を建て、大経王を講じたのに始まるといわれ、開基は空海の十大弟子の一人道昌と伝える。永久年中(一一一三―一八)聖仁(保延元年検校就任)中興、その後退転していたのを延慶(一三〇八―一一)の頃、量調が京都東寺より入寺して復興

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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