悔過(読み)ケカ

デジタル大辞泉 「悔過」の意味・読み・例文・類語

け‐か〔‐クワ〕【悔過】

仏語。罪や過ちを悔い改めること。特に、罪過懺悔さんげし、罪報を免れるために仏前で行う儀式
あやまること。謝罪
「―はしたりともしたりとも、目を見せむ」〈梁塵秘抄・二〉

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精選版 日本国語大辞典 「悔過」の意味・読み・例文・類語

け‐か‥クヮ【悔過】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。三宝に罪過を懺悔(さんげ)すること。また、その儀式。その儀式のおりの本尊の差によって阿彌陀悔過薬師悔過吉祥悔過などがある。
    1. [初出の実例]「我悔過し畢はらば、宮に還りて仏を作らむ」(出典:日本霊異記(810‐824)上)
  3. 罪を悔いること。謝罪すること。
    1. [初出の実例]「昨夜(よべ)昨夜(ようべ)夜離(よがれ)しき。け過はしたりともしたりとも、目に見せむ」(出典:梁塵秘抄(1179頃)二)

かい‐かクヮイクヮ【悔過】

  1. 〘 名詞 〙けか(悔過)

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普及版 字通 「悔過」の読み・字形・画数・意味

【悔過】かいか(くわいくわ)

過失を後悔する。〔論衡無形〕傳に(い)ふ。高宗桑の異るや、ちをを反(かへり)み、を享くること百年と。是れなり。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「悔過」の意味・わかりやすい解説

悔過
けか

仏教用語。罪や過失を懺悔すること。また儀式のうえで,仏,菩薩などの前でみずからが犯した身体的行動上の罪悪言葉のうえでの罪悪,心理的精神的な罪悪を懺悔すること。その儀式にも薬師悔過など種々ある。

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