情報処理技術者試験(読み)ジョウホウショリギジュツシャシケン

デジタル大辞泉 「情報処理技術者試験」の意味・読み・例文・類語

じょうほうしょりぎじゅつしゃ‐しけん〔ジヤウホウシヨリギジユツシヤ‐〕【情報処理技術者試験】

情報処理に関する国家試験総称経済産業省主管の独立行政法人情報処理推進機構、デジタル人材センター国家資格試験部によって行われる。ITEE(Information Technology Engineers Examination)。
[補説]平成21年度(2009)から実施されている試験区分では、その難易度により4段階に分類される。スキルレベル4にあった情報セキュリティスペシャリスト試験SC)は平成28年(2016)に廃止され、情報処理安全確保支援士試験に移行。
スキルレベル1
ITパスポート試験(IP)
スキルレベル2
基本情報技術者試験FE
情報セキュリティマネジメント試験SG
スキルレベル3
応用情報技術者試験AP
スキルレベル4
ITストラテジスト試験ST
システムアーキテクト試験SA
プロジェクトマネージャ試験PM
ネットワークスペシャリスト試験NW
データベーススペシャリスト試験DB
エンベデッドシステムスペシャリスト試験ES
ITサービスマネージャ試験(SM)
システム監査技術者試験(AU)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「情報処理技術者試験」の意味・わかりやすい解説

情報処理技術者試験
じょうほうしょりぎじゅつしゃしけん

情報処理に関する国家試験の一つ。情報処理の促進に関する法律(昭和45年法律第90号)に基づき、情報処理技術者としての知識や技能を認定する試験の総称。経済産業省が所管する独立行政法人情報処理推進機構の情報処理技術者試験センターが試験を実施している。旧通商産業省ITエンジニアを育成する目的で、1969年(昭和44)から情報処理技術者認定試験を実施した。その後、産業構造審議会の提案により情報システムの利用者から専門的な技術者にまで広く対応する認定制度として改定が続けられている。2017年(平成29)における試験制度は二つに分けられ、ITに関わる人すべてを対象にした「情報処理技術者試験」と、情報システムに対する脅威や脆弱(ぜいじゃく)性を評価し、有効な対策を実施する技術者や管理者を対象とした「情報処理安全確保支援士試験」が行われている。なお、試験発足以来2017年度までの累計応募者は1949万人超、累計合格者数は258万人超となっている。

 「情報処理技術者試験」には、ITの利活用者と情報処理技術者向けに分けられた12区分の試験体系がある。基礎的な知識や技能を調べるITの利活用者向けとして「ITパスポート試験」と「情報セキュリティマネジメント試験」がある。また、情報処理技術者向けの試験では、総合的な知識や技能を考査する「基本情報技術者試験」と「応用情報技術者試験」がある。さらに、高度な技術者向けに8種類の専門別試験が設けられており、(1)ITストラテジスト試験、(2)システムアーキテクト試験、(3)プロジェクトマネージャ試験、(4)ネットワークスペシャリスト試験、(5)データベーススペシャリスト試験、(6)エンベデッドシステムスペシャリスト試験、(7)ITサービスマネージャ試験、(8)システム監査技術者試験、が実施されている。

 2017年度からは、国際的なサイバー攻撃の急増に対応する実践的な人材育成を目ざし、国家資格として情報処理安全確保支援士(通称・登録セキスペ)(略称・RISS:Registered Information Security Specialist)制度が創設され、それまでの「情報セキュリティスペシャリスト試験」に代わる試験として「情報処理安全確保支援士試験」が設けられた。

[編集部 2018年6月19日]

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「情報処理技術者試験」の解説

情報処理技術者試験

経済産業省による、情報処理技術者としての能力を評価し、認定する国家試験。情報処理推進機構(IPA)が実施している。平成13年に試験制度が改定され、基本情報技術者やプロジェクトマネージャーなどの試験が行われている。平成18年春期には、テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験が追加され、14区分に分類された。

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IT用語がわかる辞典 「情報処理技術者試験」の解説

じょうほうしょりぎじゅつしゃしけん【情報処理技術者試験】

情報処理に関する技術力や知識を評価・認定する国家試験の総称。通商産業省(現経済産業省)の所管で昭和44年(1969)より実施。

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