惻然(読み)ソクゼン

デジタル大辞泉 「惻然」の意味・読み・例文・類語

そく‐ぜん【×惻然】

[ト・タル][文][形動タリ]あわれに思って心をいためるさま。
自分一炬いっきょきはしないか、と思うと―とする」〈魯庵社会百面相
[類語]憫然びんぜん不便ふびん気の毒可哀相哀れ痛痛しい痛ましい哀れむ思いやる思うおもんぱかいとおしむほだされるいたわしい忍びない見るに忍びない見るに堪えない身につまされる

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精選版 日本国語大辞典 「惻然」の意味・読み・例文・類語

そく‐ぜん【惻然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 あわれんで心をいためるさま。
    1. [初出の実例]「余曰、已前既抽丹悃、又嘱管領、乞免切也、願檀越惻然我、姑令衰質」(出典空華日用工夫略集‐至徳三年(1386)三月晦日)
    2. 「人初めてまどひあり。此時に当て伏羲氏出給へり。惻然として感慨あり、教なきことあたはず」(出典:集義和書(1676頃)三)
    3. [その他の文献]〔漢書‐息夫躬伝〕

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普及版 字通 「惻然」の読み・字形・画数・意味

【惻然】そくぜん

かなしみあわれむ。〔漢書宣伝〕乃(このごろ)廣の群盜恣にして、民を殘す。、惻然として之れを傷む。~咎、君に(よ)るなり。

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