慧海(読み)えかい

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「慧海」の解説

慧海(1) えかい

1707-1771 江戸時代中期の僧。
宝永4年生まれ。駿河(するが)(静岡県)の真宗高田派浄円寺住職。京都本誓寺慧雲の弟子で,鳳潭(ほうたん)に華厳(けごん)をまなぶ。本願寺派法霖(ほうりん),大谷派慧琳(えりん)としたしかった。のち高田派の学頭をつとめた。明和8年8月13日死去。65歳。字(あざな)は法饒。号は芙蓉峰,白雪廬主。著作に「浄土文類聚鈔義賛」「愚禿鈔(ぐとくしょう)芙蓉録」など。

慧海(2) えかい

1783-1836 江戸時代後期の僧。
天明3年生まれ。江戸の浄土真宗本願寺派西教寺住職。智洞に宗学を,慧澄(えちょう)に天台をまなぶ。大乗仏教釈尊の説いたものではないとする富永仲基服部蘇門に対し,前者には「掴裂(かくれつ)邪網編」,後者には「金剛索」をあらわして反論した。天保(てんぽう)7年1月1日死去。54歳。江戸出身。字(あざな)は潮音

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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