デジタル大辞泉
「憧憬」の意味・読み・例文・類語
どう‐けい【▽憧憬】
[名](スル)《「しょうけい」の慣用読み》あこがれること。「憧憬の的」「都会の暮らしを憧憬する」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
しょう‐けい【憧憬】
〘名〙 (「しょう」は「憧」の
漢音。Sehnsucht の
訳語) 目ざすものを得たい、理想とする状態に達したいと強く望むこと。また、その気持。あこがれ。どうけい。
[
語誌](1)高山樗牛の「文は人なり」の
序言(姉崎嘲風)に「憧憬といふ新熟字も、この思ひを表はすために、初めは
惝怳として居たのを、僕と二人で憧憬と作り上げたので、この時代の心持ちを表はしたかったのである」とあるように、この二人が、ともに「あこがれる」ことを意味する「憧」と「憬」を組み合わせて造ったといわれる
和製漢語。
(2)「憧」の読みは、
当初、漢音「
ショウ」が用いられたが、明治末期から
呉音ドウも行なわれるようになった。
どう‐けい【憧憬】
〘名〙 (「どう」は「憧」の呉音。心の落ち着かないさま) あこがれること。心が奪われ、うわのそらになること。心ひそかに期待すること。また、
遠くのものや目に見えないものをうっとりと思い浮かべること。
※
青春(1905‐06)〈
小栗風葉〉春「理想的の神の
世界を憧憬
(ドウケイ)する」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
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普及版 字通
「憧憬」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報