成分献血(読み)せいぶんけんけつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

成分献血
せいぶんけんけつ

提供者から採取した血液の中から血小板や液体成分である血漿だけを取出し,赤血球は提供者に戻す献血方法。必要な成分だけを輸血する成分輸血は,血液をそのまま輸血する全血輸血より治療効果が高い。そのため結果血漿や血小板の需要が増し,不足ぎみになったことから,成分献血が始められた。通常の献血は1回につき最高 400ccだが,成分献血は赤血球を献血者に戻すので 600ccまで採血できる。

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成分献血【せいぶんけんけつ】

献血の方法の一つで,採血した血液のなかから,血漿(けっしょう)と血小板のみを取り出して,残りの赤血球などを献血者に戻すこと。 1986年から実施され,これにともない,それまでの200ml献血に加えて,400ml献血も導入されるようになった。1991年からは成分献血の量を600mlまで認められた。 成分献血には2種類ある。一つは血漿成分献血で,血漿分画製剤の原料に使い,血友病患者,重症感染症,大量出血時,やけどや肝臓病の治療などに用いる。血漿や製剤の80%以上は外国からの輸入に依存している。 二つめは血小板成分献血で,血小板製剤をつくり白血病再生不良性貧血の治療に使う。ふつうの輸血よりも副作用が少ないため,医療機関からの需要が高い。しかも,1人分の成分献血で得た血小板の量は,通常の献血200mlの10人分に相当するため,効率的である。 成分献血や400ml献血の導入によって,献血量はそれまでの2倍に増えたが,1992年をピークに減少傾向をたどっている。とりわけ,若年層が激減しており,高校生では1986年−1996年の10年間で約6割も減少している。

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