成島司直(読み)なるしま・もとなお

朝日日本歴史人物事典「成島司直」の解説

成島司直

没年:文久2.8.13(1862.9.6)
生年:安永7.2.15(1778.3.13)
江戸後期の儒学者,歌人通称豊之助,邦之助。号東岳成島錦江曾孫(父は勝雄)。小十人格奥詰見習より昇進して奥儒者に至り,更に図書頭となる。成島家の家学である儒学と和歌に長じ,その学才は『徳川実紀』の編纂に大いに発揮された。将軍の侍講となり,政治改革の上書を奉るなど活躍したが,天保14(1843)年免職謹慎を命じられる。養子筑山に先立たれ,孫柳北の後見として晩年を送った。『東の春』『晃山扈従私記』などの和文のほか,家集に『司直詠草』(静嘉堂文庫蔵自筆稿本)がある。

(久保田啓一)

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367日誕生日大事典「成島司直」の解説

成島司直 (なるしまもとなお)

生年月日:1778年2月15日
江戸時代後期の儒学者;歌人
1862年没

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日本大百科全書(ニッポニカ)「成島司直」の解説

成島司直
なるしまもとなお
(1778―1862)

江戸後期の儒者。通称邦之助(くにのすけ)、のちに邦之丞(じょう)。18歳で奥儒者見習となり、1813年(文化10)奥儒者に任じられ、1843年(天保14)免職されるまで幕府の儒官を勤める。1809年より総裁林述斎(はやしじゅつさい)のもと『徳川実紀』の編纂(へんさん)に従い、1843年正本を完成。1841年には諸大夫(しょだいぶ)(五位のこと)となる。博学で、ことに日本の歴史・故実に精通した。『改正三河後風土記(みかわごふどき)』(1833成立)などを著す。

[玉懸博之 2016年6月20日]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus「成島司直」の解説

成島司直 なるしま-もとなお

1778-1862 江戸時代後期の儒者。
安永7年2月15日生まれ。成島衡山の子。幕臣。奥儒者。文化6年より「徳川実紀」の編修を担当し,天保(てんぽう)12年諸大夫(しょだいぶ),図書頭。14年免職謹慎となった。文久2年8月13日死去。85歳。江戸出身。字(あざな)は邦之。通称は豊之助,邦之助()。号は東岳,翠麓。著作に「東の春」「改正三河後風土記」「琉球(りゅうきゅう)録話」など。

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精選版 日本国語大辞典「成島司直」の解説

なるしま‐もとなお【成島司直】

江戸末期の幕府奥儒者の一人。「徳川実紀」の編纂者。文化六年(一八〇九)大学頭林述斎総裁のもとに「御実紀」の稿を起こし、嘉永二年(一八四九)に献上した。天保一二年(一八四一)一二代将軍家慶に政治上の封事を奏上、功により諸大夫となる。故実に詳しく、著に「改正三河後風土記」「琉球録話」など。安永七~文久二年(一七七八‐一八六二

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デジタル大辞泉「成島司直」の解説

なるしま‐もとなお〔‐もとなほ〕【成島司直】

[1778~1862]江戸後期の幕府奥儒者。号、東岳。「徳川実紀」の編纂(へんさん)にあたった。

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世界大百科事典 第2版「成島司直」の解説

なるしまもとなお【成島司直】

1778‐1862(安永7‐文久2)
江戸後期の幕府儒官。通称は邦之助,邦之丞。号は東岳,翠麓。父は幕府儒官の衡山。1795年(寛政7)奥儒者見習となり,大番格,奥儒者を務め,1809年(文化6)から《徳川実紀》編纂に従事し,また意見封事を奉り,41年(天保12)には諸大夫(しよだいぶ)となり図書頭と改めた(勤役中500俵および役料300俵)。43年に理由は不明であるが謹慎を命ぜられた。著書に《改正三河後風土記》《鴻台三戦記》《琉球録話》《(おい)のくりごと》などがある。

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世界大百科事典内の成島司直の言及

【徳川実紀】より

…516冊(本編447冊,付録68冊,成書例・総目録・引用書目1冊)。大学頭林述斎を総裁とし,成島司直(もとなお)を主任格に20名余の編纂員で撰述し,1809年(文化6)起稿,43年(天保14)に完成。正本献上につづいて副本が作成され,49年(嘉永2)に完成。…

※「成島司直」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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