戸板返し(読み)トイタガエシ

デジタル大辞泉 「戸板返し」の意味・読み・例文・類語

といた‐がえし〔‐がへし〕【戸板返し】

歌舞伎の仕掛け物の一。「東海道四谷怪談」の3幕目で用いる。戸板表面お岩の、裏面小平死体をくくりつけ、顔にあたる所にあけた穴から役者が顔を出し、二役早替わりをするもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の戸板返しの言及

【東海道四谷怪談】より

…戸板を裏返すと小平の死骸があらわれ〈薬を下され〉と言う。伊右衛門は,抜き打ちに死骸を切りつける(戸板返し)。このあと直助,与茂七と3人のだんまり。…

※「戸板返し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」