所信表明演説(読み)ショシンヒョウメイエンゼツ

デジタル大辞泉 「所信表明演説」の意味・読み・例文・類語

しょしんひょうめい‐えんぜつ〔シヨシンヘウメイ‐〕【所信表明演説】

政府の長が施政に関する考え方を明らかにするために行う演説日本国会では、臨時国会特別国会冒頭内閣総理大臣衆議院および参議院の本会議場で行い、当面問題中心にその国会における内閣方針を示す。→施政方針演説

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「所信表明演説」の意味・わかりやすい解説

所信表明演説
しょしんひょうめいえんぜつ

内閣総理大臣が行う、政権として取り組む重要課題や政権の運営方針などについての演説。衆議院解散・総選挙後の特別国会や、会期中に内閣総理大臣が交代した場合など、新任の内閣総理大臣が内閣発足にあわせて行うほか、臨時国会冒頭でも演説する。通常国会冒頭に内閣全体の方針を示す施政方針演説と同様、国会法第70条に基づいて慣例として行われるもので、法令で義務づけられているものではない。所信表明演説に続き、与野党各会派が代表質問する。しかし施政方針演説時のような担当閣僚による財政外交、経済演説は伴わない。1953年(昭和28)の臨時国会で吉田茂が初めて行った。衆参両院で演説するのが通例であるが、2012年(平成24)の臨時国会では、同年の通常国会で参議院で問責決議を可決された野田佳彦(のだよしひこ)が憲政史上初めて、衆議院のみで演説した。

[編集部 2015年8月19日]

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