捩じ込む(読み)ネジコム

デジタル大辞泉 「捩じ込む」の意味・読み・例文・類語

ねじ‐こ・む〔ねぢ‐〕【×捩じ込む/捻じ込む】

[動マ五(四)]
ねじって中へ入れる。「ボルトを―・む」
狭い所などへ無理やり押し入れる。強引に押し込む。「ポケットへ―・む」「6メートルのバーディーパットを―・む」
相手失敗失言などをなじり責める。また、押しかけて抗議をする。「役所に―・む」「子供のけんかで親が―・んできた」
[類語]談判交渉折衝渉外外交掛け合う駆け引き直談判直談膝詰め談判談じ込む

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「捩じ込む」の意味・読み・例文・類語

ねじ‐こ・むねぢ‥【捩込・捻込】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 マ行五(四) 〙
    1. ねじってはめ込む。ねじり入れる。ねじりこむ。
      1. [初出の実例]「心(しん)を捩込(ネヂコ)んだランプ」(出典微光(1910)〈正宗白鳥〉八)
    2. 無理に入れる。強引に押し込む。また、無造作に入れる。ねじりこむ。
      1. [初出の実例]「そんなら是で拾貫分。相場は十三木綿巾着ねぢこんでこそ帰りける」(出典:浄瑠璃・丹波与作待夜の小室節(1707頃)中)
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 マ行五(四) 〙
    1. 相手の失言や失敗などをなじる。また、文句を言いに押しかける。強く抗議する。ねじりこむ。
      1. [初出の実例]「自分はしらしぼり伽羅(きゃら)の進(しん)と云者なりと、なをなをねぢこめば」(出典:咄本・初音草噺大鑑(1698)二)
    2. 押し入る。はいり込む。ねじりこむ。
      1. [初出の実例]「二三百両、是斎めに掴ませて、後の月から捻(ネ)ぢこんだも、大きな仕事を目論まうため」(出典:歌舞伎・高麗大和皇白浪(1809)五立)

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