掛合せる(読み)カケアワセル

デジタル大辞泉 「掛合せる」の意味・読み・例文・類語

かけ‐あわ・せる〔‐あはせる〕【掛(け)合(わ)せる】

[動サ下一][文]かけあは・す[サ下二]
掛け算をする。「二と三を―・せると六」
交配する。交尾させる。「いのししと豚を―・せる」
複数のものを合わせて一つにする。「英語日本語を―・せた造語
二つのものを照らし合わせる。「彼の発言行動とを―・せてみる」
印刷などで、2種以上の色を重ねて別の色を出すこと。「黄と青を―・せて緑色を出す」
[類語](2交雑交配種付け

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「掛合せる」の意味・読み・例文・類語

かけ‐あわ・せる‥あはせる【掛合】

  1. 〘 他動詞 サ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]かけあは・す 〘 他動詞 サ行下二段活用 〙
  2. 互いに張り合う。競いあう。
    1. [初出の実例]「隣防のちごたちと、かけあわせ、いさかふ事、せひなし」(出典:御伽草子・弁慶物語(室町時代小説集所収)(室町末))
  3. 二つのものを、照らし合わせてみる。照応する。
    1. [初出の実例]「総のをもいかるいをはかって、かけあわせて」(出典:玉塵抄(1563)四〇)
  4. ボタンやホックなどで、服が開かないようにとめる。
    1. [初出の実例]「金釦(きんぼたん)の余り光らぬ中古の制服を窮屈さうに掛合せて」(出典青春(1905‐06)〈小栗風葉〉春)
  5. 掛け算をする。ある数にある数を、かける。
  6. 動物を人工的に交尾させる。また、植物を人工的に交配させる。
    1. [初出の実例]「習性の違ったのを三十番(つがひ)飼って、種々に掛(カ)け合(ア)はせた結果が」(出典:続珍太郎日記(1921)〈佐々木邦〉一)

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