デジタル大辞泉 「取込む」の意味・読み・例文・類語 とり‐こ・む【取(り)込む】 [動マ五(四)]1 外に出してある物を取って中に入れる。とりいれる。「洗濯物を―・む」「のれんを―・む」2㋐他のいいものを受け入れる。取り入れる。「大和絵の技法を―・む」㋑不正な方法で金品を自分のものにする。だましとる。「店の金を―・む」3 人をまるめこむ。取り入る。「社長にうまく―・んで専務に収まる」4 不幸など、不意の出来事や急を要することなどで、忙しく落ち着かない状態になる。ごたごたする。「突然の不幸で―・んでいる」「火事騒ぎで―・んでいる」[類語]取り入れる・導入・採取・摂取 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「取込む」の意味・読み・例文・類語 とり‐こ・む【取込】 [ 1 ] 〘 他動詞 マ行五(四) 〙① 取って内に入れる。とり入れる。収める。[初出の実例]「をかしきふる事をも、はじめよりとりこみつつ、すさまじきをりをりよみかけたるこそ、ものしき事なれ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)「内へ道具を取込み荷物の拵」(出典:浄瑠璃・仮名手本忠臣蔵(1748)一〇)② 自分の手に入れる。自分のものにする。獲得する。[初出の実例]「一度一度にくだされ物ばっと此沙汰あって、皆々取込(コム)事を願ひ」(出典:浮世草子・本朝桜陰比事(1689)五)③ まるめこむ。籠絡(ろうらく)する。[初出の実例]「傾城にとりこまるると傾城をとりこむとのかはりめなり」(出典:評判記・色道大鏡(1678)五)[ 2 ] 〘 自動詞 マ行五(四) 〙 家内に事件やもめごと、冠婚葬祭などがあってごたごたする。[初出の実例]「日借の金子御かしなされ候はば、きもいり申べく候。手前取(トリ)こみ、早々申のこし候、以上」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)七)[ 3 ] 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 ⇒とりこめる(取籠) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例