荷電粒子を検出する装置の一種。1959年に福井崇時と宮本重徳により実用化された。一般に約1cm厚の透明なアクリル樹脂の枠をはさむ何枚かの平面電極から構成され,電極間にアルゴンなどの不活性ガスが充てんされている。放電箱に荷電粒子が入射したという情報が得られたときに,電極に交互に正負の高電圧を印加すれば,粒子の通過した場所に存在する電離された電子により電極間に放電が起こり,粒子の飛跡が電極間の放電として可視化される。この飛跡は2台以上のカメラで撮影し記録する。現在ではほとんど使用されなくなったが1950年代から70年代の初めにかけて,νe,νμという2種類のニュートリノの発見,K0中間子の崩壊の際のCPの非保存(荷電共役変換と空間反転を同時に行ったとき,相互作用が不変ではないこと)の発見など高エネルギー実験に大きく貢献した。
執筆者:山本 祐靖
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