放電箱(読み)ホウデンバコ

デジタル大辞泉の解説

ほうでん‐ばこ〔ハウデン‐〕【放電箱】

荷電粒子飛跡を検出する装置ネオンヘリウム、またはアルゴンなどの不活性ガスを箱の中に封入し、高い電圧をかけた二つの電極で挟みこんだもの。荷電粒子の進路に沿って放電が生じるため、その飛跡を観測することができる。昭和34年(1959)に福井崇時と宮本重徳が発明。主に宇宙線の観測に用いられる。スパークチェンバー

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百科事典マイペディアの解説

放電箱【ほうでんばこ】

スパークチェンバー。荷電粒子の飛跡を検出する装置の一つ。間隔1cm程度の平行金属板の間に,アルゴンなどの不活性ガスを充てんした容器を挿入しておく。荷電粒子が通過した直後に金属板に持続時間の短い高電圧パルスをかけると,粒子が通過しイオンができたところだけ放電が起こる。この平行板を何層も重ねれば飛跡が観察できる。価格が安く,目的とする反応だけを選別でき,放電電流を直接コンピューターに入れ解析できるなどの長所がある。1959年福井崇時,宮本重徳が実用化したが,現在はほとんど使われていない。

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世界大百科事典 第2版の解説

ほうでんばこ【放電箱 spark chamber】

荷電粒子を検出する装置の一種。1959年に福井崇時と宮本重徳により実用化された。一般に約1cm厚の透明なアクリル樹脂の枠をはさむ何枚かの平面電極から構成され,電極間にアルゴンなどの不活性ガスが充てんされている。放電箱に荷電粒子が入射したという情報が得られたときに,電極に交互に正負の高電圧を加すれば,粒子の通過した場所に存在する電離された電子により電極間に放電が起こり,粒子の飛跡が電極間の放電として可視化される。

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精選版 日本国語大辞典の解説

ほうでん‐ばこ ハウデン‥【放電箱】

〘名〙 放電現象を利用して、荷電粒子の飛跡を観察する装置。

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