教案(読み)キョウアン

精選版 日本国語大辞典 「教案」の意味・読み・例文・類語

きょう‐あんケウ‥【教案】

  1. 〘 名詞 〙 授業の前に、教材の指導目標に基づく指導過程を考え、時間を配当し、目的、方法などを記述した予定案。教授案。指導案
    1. [初出の実例]「学校の教案などは形式的で」(出典:雲は天才である(1906)〈石川啄木〉一)

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旺文社世界史事典 三訂版 「教案」の解説

教案
きょうあん

清朝末期におけるキリスト教徒と非教徒間の紛争
1858年の天津条約によりキリスト教の国内布教が許されたが,伝統的な中国の民衆の風俗習慣になじまず,各地に紛争が起きた。その原因として,中国人側の排外思想とともに,保守的な官憲会党秘密結社)などと結んで排外運動をせん動したこともあげられる。1870年の天津教案は有名であり,これらの紛争の処理にあたって,外国に接近した洋務派官僚を台頭させた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「教案」の意味・わかりやすい解説

教案
きょうあん
lesson plan

学習指導案または単に指導案ともいう。教師が授業についてあらかじめその進め方を検討,立案するもので,普通,授業の目的,方法,強調点,時間配分,板書の概要宿題設問などが中心とされる。単に授業の効果的展開だけを目的とするものではなく,指導案と実際の授業の進行とのずれを検討することにより,次の指導計画を一層すぐれたものに高めていくうえでの重要な資料とすることができる。

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改訂新版 世界大百科事典 「教案」の意味・わかりやすい解説

教案 (きょうあん)
jiào àn 

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世界大百科事典(旧版)内の教案の言及

【仇教運動】より

…1860年前後から義和団運動の前夜にかけて中国各地で発生したキリスト教排撃の運動=反洋教運動をいう。北京条約でキリスト教伝道が全面的に解禁されたあと,中国内地に進出したカトリック(天主教),プロテスタント諸派(基督教)は,いたるところで中国官民の敵意に遭遇し,宣教師殺傷,教会破壊,信者迫害などの教案(宗教関係の刑事事件のこと,清朝末期ではほとんどが仇教事件であった)が続発した。 当初は,列強の力をたのむ宣教師の行動が官僚や紳士の権威を侵害し,教会に庇護された信者が伝統秩序に挑戦したのにたいし,支配層の保守排外派が攘夷をあおって運動の先頭に立った。…

※「教案」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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