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教父学 きょうふがくpatrology; patristics

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

教父学
きょうふがく
patrology; patristics

教父についての研究。 patrologiaという言葉はルター派の神学者 J.ゲルハルト (1582~1637) が教父の伝記と著書を対象とする学問の名称として初めて用いたもので,彼の遺稿として 1653年"Patrologia"が出版されている。教父についての研究はすでに4世紀のエウセビオスの『教会史』や,教父ヒエロニムスの『著名者列伝』などに見出されるが,盛んになったのは 15世紀以後である。パトロロジーは今日教父の思想の叙述をその主要な部分としており,17世紀以来用いられている教父神学 theologia patristicaという学科名との区別はほとんどない。教父学の対象となる教父は今日では限定されて東方ではダマスカスのヨハネ (670頃~750頃) ,西方ではグレゴリウス1世 (540頃~604) ,またはセビリアのイシドルス (560頃~636) までの諸教父とするのが一般である。また教父の文献のうち,古版の最良のものはフランスの聖マウルス修道院のベネディクト会士らの手になる版であるが,最大の文献はそれに依拠した J.-P.ミーニュによる『教父学全集-ギリシア教父の部,ラテン教父の部』 Patrologiae cursus completus: Patrologia Graeca et Patrologiae Latina (382巻,1844~66) である。それ以後のものとしては,ウィーン・アカデミーより『ラテン教会著作家全集』 Corpus scriptorum ecclesiasticorum latinorumが 1866年より,またベルリン・アカデミーより『初期3世紀ギリシア・キリスト教著作家全集』 Die griechischen christlichen Schriftsteller der ersten 3 Jahrhunderteが 97年より継続して出版されている。このほか,1953年からステーンブルッゲ修道院によるラテン教父 (ラテン語を著作に使用する教父) の全集『キリスト教著作家全集』 Corpus christianorumが刊行されている。

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世界大百科事典内の教父学の言及

【教父】より

…古代および中世初期の有力なキリスト教著作家のうち,教会によって正統信仰の伝承者として認められた人々の総称。教父の著作および思想の研究を〈教父学patristics(patrology)〉と呼ぶ。教父にあたるギリシア語patēr,ラテン語paterはいずれも〈父〉の意味で,古代教会においては主教の敬称であった。…

※「教父学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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