イギリスの詩人・批評家M・アーノルドの文明批評論。1869年刊。文学における情緒的耽溺(たんでき)を排し、現代的知性と古典主義的秩序を説いた彼は、社会批評においても、時流に流されぬ高邁(こうまい)でしかも柔軟な知的展望を説き続けた。ビクトリア朝社会を「蛮族」(貴族階級)、「ペリシテ人」(中産階級)、「大衆」(下層階級)に分け、とりわけ中産階級の俗物性を教養(または文化)の理想によって徹底的に批判した本書は、その優雅、明晰(めいせき)、辛辣(しんらつ)な風刺の絶妙さによって、社会・文明批評の一傑作とよんでいい。
[高橋康也]
『多田英次訳『教養と無秩序』(岩波文庫)』
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…《批評集(2)》(1888)は,巻頭の〈詩の研究〉で,宗教に代わる〈高度の真摯さ〉を詩に求め,批評の基準を〈人生批評〉に置く。《教養と無秩序》(1869)で,貴族=蛮人,中産階級=俗物,下層階級=大衆とからなるビクトリア朝イングランドの健全化のために,〈甘美と光〉を欠く中産階級の教化の必要性を力説した。【山内 久明】。…
※「教養と無秩序」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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