新弟子検査(読み)シンデシケンサ

デジタル大辞泉 「新弟子検査」の意味・読み・例文・類語

しんでし‐けんさ【新弟子検査】

大相撲力士志望者に対して日本相撲協会が行う検査。第一検査と第二検査がある。新弟子採用検査。
[補説]第一検査は、本場所ごとに初日の数日前に行われる。受検できるのは義務教育を修了した23歳未満の男子身長173センチ以上、体重75キロ以上を合格基準とする体格検査健康診断が行われる。体格が基準に満たない場合、身長167センチ、体重67キロ以上であれば、第二検査を受検できる。第二検査は、年3回、1月・5月・9月場所後に国技館で行われ、背筋力やハンドボール投げなど8項目の運動能力検査が課される。なお、学生・アマチュア力士として優秀な成績を収め、幕下付出として認められた場合は、体格基準は適用されず、健康診断によって合否が判定される。この場合、年齢制限は満20歳以上25歳未満となる。

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共同通信ニュース用語解説 「新弟子検査」の解説

新弟子検査

日本相撲協会の資料によると、身長と体重の検査基準が明文化された1932年では20歳未満で身長5尺5寸(166・7センチ)以上、体重19貫(71・25キロ)以上だった。59年から年齢にかかわらず173センチ以上、75キロ以上となった。18歳未満は緩和した時期もあったが、この基準を長く採用。2001年に体の小さな希望者を対象体力テストを伴う第2検査(167センチ以上、67キロ以上)を導入。12年に同検査を廃止し、167センチ以上、67キロ以上の現行基準(春場所受検の中学卒業見込み者は165センチ以上、65キロ以上)が定着している

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「新弟子検査」の意味・わかりやすい解説

新弟子検査
しんでしけんさ

相撲部屋入門を希望してきた力士志望者を場所前に検査するもので第1,第2の2種類ある。資格は満 15歳以上,義務教育を終了した男子で第1検査は体格検査 (173cm,75kg以上) と健康診断。小柄な入門希望者が対象の第2検査は体格検査 (167cm,67kg以上) と体力テスト,健康診断がある。 1993年から,義務教育終了者は 23歳まで,幕下付け出しは 20~25歳という年令制限などが設けられた。志望者は力士検査届,体格検査表,戸籍抄本または謄本などを親方を通して日本相撲協会に提出し,健康診断と検査に合格し協会に登録されると,晴れて入門が許される。

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