方伯(読み)ホウハク

精選版 日本国語大辞典 「方伯」の意味・読み・例文・類語

ほう‐はくハウ‥【方伯】

  1. 〘 名詞 〙 中国古代の諸侯の長。後漢以後は刺史、唐代では采訪使・観察使など、明・清代には布政使を称した。
    1. [初出の実例]「遍令公卿大夫。方伯牧宰。進讜議謨謀」(出典本朝文粋(1060頃)二・意見十二箇条〈三善清行〉)
    2. [その他の文献]〔礼記‐王制〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「方伯」の意味・わかりやすい解説

方伯
ほうはく
fang-bo; fang-po

中国古代の諸侯の呼称。方とは邦,すなわち中央に対する外邦の意,伯は長の意である。殷代,すでに甲骨文に「盂方伯」の語があり,周代には,諸侯または諸侯の長の意味で用いられた。覇者の覇は,この方伯の伯の仮借であるとされる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

普及版 字通 「方伯」の読み・字形・画数・意味

【方伯】ほう(はう)はく

地方諸侯とその長。〔礼記王制天子、其の大夫をして三監(さんかん)と爲し、方伯の國を監せしむ。國ごとに三人なり。

字通「方」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む