日一日(読み)ヒイチニチ

デジタル大辞泉 「日一日」の意味・読み・例文・類語

ひ‐いちにち【日一日】

(副詞的にも用いる)
一日一日と日がたつごとに物事が変化していくこと。日ごと。「日一日と秋が深まる」
まる一日。一日中。日がな一日。「日一日仕事に費やす」「日一日寝て暮らす」
[類語](1年一年年ごと年年としどし年年ねんねん毎年まいねん歩一歩時時刻刻刻一刻日に日に/(2一日中丸一日一昼夜二六時中四六時中一日ひとひ全日ぜんじつ終日しゅうじつ通日尽日日がな一日日暮らしひもすがらひねもす

ひ‐ひとひ【日一日】

朝から日暮れまでの間。一日中。
「―をのみ寝暮らし」〈明石

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「日一日」の意味・読み・例文・類語

ひ‐いちにち【日一日】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 多く「と」を伴って副詞的に用いる ) 物事が日に日に進行していくことを表わす。一日ごと。一日一日。
    1. [初出の実例]「野心の実現される時代の日一日近づいてる事を」(出典:我等の一団と彼(1912)〈石川啄木〉三)
  3. 一日中。まる一日。終日。日がな一日。ひひとひ。
    1. [初出の実例]「日一日炬燵で暮らすことが多かったが」(出典:牛部屋の臭ひ(1916)〈正宗白鳥〉三)

ひがな‐いちにち【日一日】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「一日」を強めた語 ) 朝から晩まで。一日中。終日。ひがなひねもす。ひがらいちにち。
    1. [初出の実例]「花の香の暫くやまぬ宮うつし〈惟然〉 日がな一日鳥のさえづり〈野明〉」(出典:俳諧・となみ山(1695))

日一日の補助注記

近世になって例が見られ、「ひがら」の形もある。接尾語としての「がな」「がら」の意味は明らかでない。


ひ‐ひとひ【日一日】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ひひとい」の時代も ) 朝から夜まで。終日。一日中。ひねもす。
    1. [初出の実例]「ひひとひ、よひとよ、とかくあそぶやうにてあけにけり」(出典:土左日記(935頃)承平四年一二月二五日)

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