日方(読み)ヒカタ

デジタル大辞泉 「日方」の意味・読み・例文・類語

ひ‐かた【日方】

日のある方から吹く風。夏の季節風地方により、西南東南の風をいう。 夏》

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精選版 日本国語大辞典 「日方」の意味・読み・例文・類語

ひ‐かた【日方】

  1. 〘 名詞 〙 ( 日のある方から吹く風の意 ) 夏の季節風のこと。地方によって西南風、東南風など、さまざまな風をさす。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「天(あま)霧らひ日方(ひかた)吹くらし水茎の岡の水門に波立ちわたる」(出典万葉集(8C後)七・一二三一)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「日方」の意味・わかりやすい解説

日方
ひかた

和歌山県北西部。海南(かいなん)市の一地区。旧日方町。日方川河口にあり、地名はその干潟に由来する。国道42号、370号が通じ、JR紀勢本線(きのくに線)海南駅、海南港、市役所などがある。

[編集部]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日方」の意味・わかりやすい解説

日方
ひかた

和歌山県北西部,海南市の中心市街地の1つ。旧町名。 1934年2町1村と合体して海南市となる。紀伊水道に注ぐ日方川の河口に位置。日方は「干潟」の意で,かつては湿地であった。近世になって熊野街道通り黒江の漆器職人の一部が住み,和傘の製造や東部野上谷で産するシュロ製品の集散地として発展。 1924年紀勢線の海南駅が設けられてから商業の中心地となった。現在和傘に代って,シュロに起源する和雑貨の製造出荷が行われる。

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