旧徳島城表御殿庭園(読み)きゆうとくしまじようおもてごてんていえん

日本歴史地名大系 「旧徳島城表御殿庭園」の解説

旧徳島城表御殿庭園
きゆうとくしまじようおもてごてんていえん

徳島城本丸の小書院に面していた枯山水と、藩主の表御居間に面していた築山泉水庭を合せた広さ一・五三ヘクタールの回遊式庭園。作庭の年代と作者は定かでないが、三代藩主蜂須賀光隆の時代に淡路から召出されて代々御庭方御用を勤めた堤家関係筋の言伝えと、慶長五年から三年間を蜂須賀家政賓客として徳島で過ごした上田主水正宗箇(のち浅野幸長・長晟に仕えて主席家老となった武将・茶人)家の伝承などによって、上田宗箇の作とされる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

事典 日本の地域遺産 「旧徳島城表御殿庭園」の解説

旧徳島城表御殿庭園

(徳島県徳島市徳島町城内)
とくしま市民遺産指定の地域遺産。
1600(慶長5)年頃に作られたと伝えられる豪壮桃山様式の庭園。「阿波青石」といわれる緑色片岩を多用し、数寄屋橋下から地下水路を通し内堀海水を導入した潮入り庭園

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