デジタル大辞泉 「暢」の意味・読み・例文・類語 ちょう【暢】[漢字項目] [人名用漢字] [音]チョウ(チャウ)(呉)(漢) [訓]のびる のびやか1 長く伸びる。「暢茂/伸暢」2 のびのびとしている。「暢達/流暢」[名のり]いたる・かど・とおる・なが・のぶ・のぶる・まさ・みつ・みつる[難読]暢気のんき 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
普及版 字通 「暢」の読み・字形・画数・意味 暢人名用漢字 14画(異体字)14画 [字音] チョウ(チャウ)[字訓] のびる・やわらぐ[説文解字] [字形] 形声声符は昜(よう)。昜に腸(ちょう)の声がある。昜は陽光。台上に玉(日)をおき、下方にその放射する陽光をそえる。その光は魂振りの力があり、陽の気を生ずる。申は電光の象。合わせて生気の伸暢する意とする。〔説文〕にこの字なく、田部十三下に(ちよう)を録し、「生ぜざるなり」という。その〔徐鉉注〕に「今俗に別に暢に作るは、是に非ず」とあり、暢をの俗字とする。〔段注〕に「義の相ひ反して相ひ生ずるなり」と反訓を以て解するが、そのような反訓はありえない。〔義証〕に「不生」を「才生」の誤りとし、「當(まさ)に才(わづ)かに生ずに作るべし」とし、艸部一下にに従って「、艸るなり」と訓する字があることを指摘しているが、暢は「才かに生ずる」義ではない。〔孟子、文公上〕に「木暢す」とあり、茂盛を本義とする字である。[訓義]1. のびる、のびやか。2. そだつ、ながい、とどく、ゆきとどく、達する。3. やわらか、やわらぐ、おだやか。4. 鬯(ちよう)と通じ、鬯酒。[古辞書の訓]〔名義抄〕暢 ノブ・カヨフ・カヨヒアリク 〔字鏡集〕暢 カヨフ・ノボル・ノガル・マウス・オヨブ・オダヒカ・トホル・マサ・ノブ[語系]暢・thiangは同声。昜・陽jiangも声義が近い。暢とは陽光によって暢茂することをいう。[熟語]暢飲▶・暢鬱▶・暢懐▶・暢気▶・暢▶・暢月▶・暢好▶・暢洽▶・暢轂▶・暢叙▶・暢遂▶・暢然▶・暢達▶・暢暢▶・暢通▶・暢適▶・暢茂▶[下接語]威暢・悦暢・遐暢・暢・閑暢・暢・休暢・協暢・暁暢・曲暢・欣暢・洽暢・柔暢・舒暢・条暢・情暢・進暢・宣暢・調暢・布暢・敷暢・明暢・茂暢・雄暢・理暢・流暢・朗暢・和暢 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報