木下夕爾(読み)きのしたゆうじ

精選版 日本国語大辞典 「木下夕爾」の意味・読み・例文・類語

きのした‐ゆうじ【木下夕爾】

  1. 詩人俳人本名優二。広島県出身。名古屋薬専卒。「四季」系に属し、詩風温雅で、平明素朴。俳句久保田万太郎師事詩集に「田舎食卓」、句集に「遠雷」など。大正三~昭和四〇年(一九一四‐六五

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20世紀日本人名事典 「木下夕爾」の解説

木下 夕爾
キノシタ ユウジ

昭和期の詩人,俳人



生年
大正3(1914)年10月27日

没年
昭和40(1965)年8月4日

出生地
広島県深安郡上岩成村(現・福山市御幸町)

本名
木下 優二

学歴〔年〕
早稲田高等学院文科〔大正10年〕卒,名古屋薬専〔大正13年〕卒

主な受賞名〔年〕
文芸汎論詩集賞(第6回)〔昭和14年〕「田舎の食卓」,読売文学賞(第18回)〔昭和41年〕「定本木下夕爾詩集」

経歴
中学時代「若草」に投稿した詩が、堀口大學選で特選となる。早稲田高等学院、名古屋薬専時代は同人雑誌に詩を発表。昭和13年、名古屋薬専を卒業して帰郷薬局店を経営する。14年「田舎の食卓」を刊行し、15年文芸汎論詩集賞を受賞。戦争中、句作を始め、21年「春燈」同人となる。24年雑誌「木靴」を、36年句誌「春雷」を創刊して主宰。詩、句と両分野で活躍し、詩集に「生れた家」「晩夏」「笛を吹くひと」などが、句集に「南風抄」「遠雷」がある。没後「定本木下夕爾詩集」「定本木下夕爾句集」が刊行され、句集は41年度の読売文学賞を受賞した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「木下夕爾」の意味・わかりやすい解説

木下夕爾
きのしたゆうじ
(1914―1965)

詩人、俳人。広島県生まれ。本名優二。名古屋薬学専門学校卒業。『若草』『蝋(ろう)人形』『詩文学研究』などに寄稿。1939年(昭和14)『田舎(いなか)の食卓』を出し、翌年文芸汎(はん)論詩集賞を受けた。詩は感性的な叙情特色をみせ、詩集に『生れた家』(1940)、『昔の家』(1946)、句集に『南風抄』(1956)などがある。

[安藤靖彦]

『『定本木下夕爾全集』全1巻(1972・牧羊社)』『朔多恭著『菜の花いろの風景』(1981・牧羊社)』

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「木下夕爾」の解説

木下夕爾 きのした-ゆうじ

1914-1965 昭和時代の詩人,俳人。
大正3年10月27日生まれ。広島県福山市で家業の薬局をつぐ。昭和15年詩集「田舎の食卓」で文芸汎論(はんろん)詩集賞。短詩型の叙情詩にすぐれ,詩誌「木靴」を主宰した。久保田万太郎の句誌「春灯」同人。昭和40年8月4日死去。50歳。名古屋薬専卒。本名は優二。詩集に「生れた家」,句集に「遠雷」など。
【格言など】家々や菜の花いろの灯をともし(「遠雷」)

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367日誕生日大事典 「木下夕爾」の解説

木下 夕爾 (きのした ゆうじ)

生年月日:1914年10月27日
昭和時代の詩人;俳人
1965年没

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