木五倍子(読み)キブシ

デジタル大辞泉 「木五倍子」の意味・読み・例文・類語

き‐ぶし【木五子/木付子】

キブシ科の落葉低木。山野自生。葉は卵形で先がとがる。雌雄異株。春、葉よりも先に、黄色い花を穂状につける。果実タンニンを含み、五倍子代用として黒色染料にする。通条花。まめぶし。 花=春》

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関連語 名詞 季語

精選版 日本国語大辞典 「木五倍子」の意味・読み・例文・類語

き‐ぶし【木五倍子・木付子】

  1. 〘 名詞 〙 キブシ科の落葉低木。各地の山地に生え、観賞用として庭園に栽植したり盆栽にすることもある。高さ二~三メートル。葉は柄を持ち互生し、葉身は楕円形または卵形で長さ約一〇センチメートル、先端はとがり縁に鋸歯(きょし)がある。雌雄異株。早春、葉に先立ち、小さな鮮黄色鐘形花を密生した長さ五~一〇センチメートルの花穂を前年枝の各節から並べて垂らす。萼片(がくへん)は四個、卵形で暗褐色を帯びる。果実は長さ約一センチメートルの卵球形で五倍子のかわりに用いられる。材で杖(つえ)楊枝(ようじ)をつくり、昔は髄を灯心の代用品とした。誤って「黄藤(きふじ)」と称することもある。漢名、通条花。旌節花は誤用。まめふじ。まめやなぎ。まめばす。

▼きぶしの花 《 季語・春 》

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動植物名よみかた辞典 普及版 「木五倍子」の解説

木五倍子 (キブシ)

学名Stachyurus praecox
植物。キブシ科の落葉低木,薬用植物

木五倍子 (キブシ)

植物。カバノキ科の落葉高木,園芸植物ヤシャブシ別称

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