木彫りの人形に刻み目をつけ、それに錦(にしき)、綾(あや)、縮緬(ちりめん)などの裂(きれ)の端を挟み込んで貼(は)り、衣装にみせたもの。極込人形とも書く。製作技法は平安時代にあったらしいが、江戸時代の1739年(元文4)京都・賀茂(かも)神社の雑掌高橋忠重(ただしげ)がヤナギの木で祭器の柳筥(やなぎばこ)などをつくり、その余材で彫った人形に古い衣装の裂を貼ったのが始まりという。賀茂人形、賀茂川人形、柳人形ともいった。新しい技法の人形として宝暦(ほうれき)年間(1751~64)ころに声価を高め、忠重は神職を辞して人形作りに専念した。これが代々の家業となり、ことに3代目大八郎は技に優れ、文政(ぶんせい)~嘉永(かえい)年間(1818~54)にかけて数多くの名作をつくり、大八人形の名で流行した。素材の関係から10センチメートル以下の作品がほとんどで、能狂言、公家(くげ)風俗、七福神、童児物などから取題したものが多い。衣装に崩れがこなくて、全体に丸みがあってかわいらしい特徴をもつ。第二次世界大戦後は木目込雛(びな)の名で、ガラスケース入りの雛人形セットが現れ、また型抜きの練り物製が量産されるようになった。なお、この技法は芸術人形の創作にも応用されている。
[斎藤良輔]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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