木蔦(読み)キヅタ

デジタル大辞泉 「木蔦」の意味・読み・例文・類語

き‐づた【木×蔦】

ウコギ科蔓性つるせい常緑樹山野自生。茎から気根を出し、岩や木にからんで伸びる。葉は光沢があり、卵形晩秋黄緑色小花をつけ、実は翌春に黒く熟す。ふゆづた。 冬》
[補説]書名別項。→きづた

きづた[書名]

原題、〈イタリアL'Edera》イタリアの女流小説家、デレッダ長編小説著者の故郷サルディーニャ島を舞台とする。1908年刊行。

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精選版 日本国語大辞典 「木蔦」の意味・読み・例文・類語

き‐づた【木蔦】

  1. 〘 名詞 〙 ウコギ科のつる性常緑低木。東アジアに広く分布し、日本では本州以南の山地に生える。多数の気根を出し、岩や他樹によじのぼる。主幹はときに直径約一〇センチメートルになる。葉は長い柄があって互生し、菱形状卵形、全縁または三ないし五浅裂する。晩秋、枝先から花軸を出してその先に放射状に多数の花柄をつけ、淡黄褐色の小花を球状に開く。果実は球形で翌年黒熟する。茎および葉は毒性があるが液汁を発汗剤などにする。漢名は、百脚蜈蚣で、常春藤誤用という。ふゆづた。いつまでぐさ。かべくさ。かべづた。かえるづた。〔薬品手引草(1778)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「木蔦」の解説

木蔦 (キズタ)

学名Hedera rhombea
植物。ウコギ科の常緑つる性植物,園芸植物,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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