日本大百科全書(ニッポニカ) 「東神楽」の意味・わかりやすい解説
東神楽(町)
ひがしかぐら
北海道中央部、上川(かみかわ)総合振興局管内の町。1966年(昭和41)町制施行。町域は旭川(あさひかわ)市街地南東部に食い込んだ形状をしており、町内を通過する鉄道や国道はないが、西部町境沿いの旭川市域にJR富良野(ふらの)線と国道237号が併走している。南部の台地上に旭川空港がある。上川盆地の盆地床と起伏の少ない丘陵からなる町域は1888年(明治21)帝室御料地に定められた地域の一部で、大正時代の農民運動(神楽村御料地争議)により未開地が開放され、以後、町域の半分以上が耕地化された。水田率が高いが、1970年代以降は米の減反政策により、グリーンアスパラガス、ニラ、ミツバなどの野菜と園芸作物の比重が高まっている。面積68.50平方キロメートル、人口1万0127(2020)。
[岡本次郎]
『『東神楽町百年史』(1994・東神楽町)』