松本鼎(読み)マツモト カナエ

新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「松本鼎」の解説

松本 鼎
マツモト カナエ


肩書
衆院議員(無所属),貴院議員(勅選)

別名
僧名=提山

生年月日
天保10年4月(1839年)

出身地
周防国三田尻(現・山口県)

経歴
萩東光寺の霖龍和尚の門に入り、通心寺の僧となる。松下村塾に学び、安政6年吉田松陰の死に際し、還俗して松本鼎と称する。禁門の変、境の役、奥羽征討に従軍、維新後、大阪府大属、熊本県書記官、和歌山県書記官を経て、明治16年和歌山県令、19年和歌山県知事、23年元老院議官となる。同年衆院議員となり1期。25年貴院議員に勅選される。死後男爵を授けられた。

没年月日
明治40年10月22日

出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報

20世紀日本人名事典 「松本鼎」の解説

松本 鼎
マツモト カナエ

明治・大正期の陸軍中将



生年
安政3年1月(1856年)

没年
昭和3(1928)年1月20日

出身地
石見国(島根県)

学歴〔年〕
陸士〔明治12年〕卒

経歴
津和野藩士の長男に生まれ、明治14年陸軍砲兵少尉となる。野戦重砲兵第12連隊長、野戦砲兵射撃学校校長などを経て、日露戦争では第1軍の砲兵部長として出征。40年野戦砲兵第3旅団長、45年野戦砲兵第1旅団長を歴任。大正2年中将となり東京湾要塞司令官を務めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「松本鼎」の解説

松本鼎(1) まつもと-かなえ

1839-1907 幕末-明治時代の尊攘(そんじょう)運動家,官僚
天保(てんぽう)10年4月生まれ。農家に生まれ仏門にはいったが,吉田松陰にまなび,松陰の死後還俗(げんぞく)。禁門の変,戊辰(ぼしん)戦争に従軍。維新後は和歌山県知事,元老院議官をつとめ,明治23年衆議院議員,25年貴族院議員。明治40年10月20日死去。69歳。周防(すおう)(山口県)出身通称は鼎造。

松本鼎(2) まつもと-かなえ

1856-1928 明治-大正時代軍人
安政3年1月生まれ。野戦砲兵射撃学校長,東京湾要塞(ようさい)司令官などを歴任した。大正2年陸軍中将。昭和3年1月20日死去。73歳。石見(いわみ)(島根県)出身。陸軍士官学校卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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