校歌
こうか
school song
各学校が定めた,その学校を象徴する歌。寮歌や応援歌も校歌に準じて扱われることがある。いずれも学校への帰属感や連帯感を高めることが目的。現在日本では,ほとんどの学校で制定されており,学校の行事の際に歌われる。歌詞には,学校の教育目標,沿革,地域性などが盛込まれ,第2次世界大戦後は口語体が多くなっている。校歌を制定する慣行が広まったのは,日清・日露戦争間頃といわれている。欧米の場合,私立学校には中世ヨーロッパの遍歴学生の歌謡を起源とする学生歌はあるが,公立の小中学校で校歌を制定するところは少い。
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こう‐か〔カウ‐〕【校歌】
その学校を象徴するものとして制定された歌。建学の精神や理想とする校風などを表し、その学校の一員であるという自覚を高めるなどの目的で、式典のときなどに歌われる。
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こうか【校歌】
小・中・高校,大学などの諸学校あるいは幼稚園などで制定された歌曲。幼稚園では園歌と称することもある。おもに学校が制定を企画し,同窓生,学生,教職員などが作詞・作曲する場合が多いが,ときには学校に縁のある有識者,作曲家に依頼して作る場合もあり,また,同窓会が寄贈する場合もある。公式に制定された校歌のほかに,寮歌,応援歌などもあり,それらが公式の校歌に準ずるものとして歌われる場合も少なくない。このようにみると,寮歌や応援歌も広義の校歌の一種である。
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こうか【校歌】
その学校の教育理念や校風などを内容とし、学校で制定して、生徒たちに歌わせる歌。
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校歌
こうか
学校が自校の教育方針、校風、地域環境などを歌詞に織り込み、独自に制定して生徒に歌わせる歌。日本でもっとも古いものとしては、東京女子師範学校(現お茶の水女子大学)で、皇后から下賜された和歌を1878年(明治11)式部省楽部の東儀季煕(すえひろ)が作曲し、校歌として歌われた記録がある。その後、1887年ごろから各府県ごとに祝日に歌う歌が府県令で規定され、同時に各学校で校歌も制定されていった。東京下谷区立忍ヶ岡(しのぶがおか)小学校でも、木村正辞(まさこと)(東京帝国大学教授)作詞、上真行(うえさねみち)(宮内省楽部長)作曲の校歌が1893年5月、文部大臣から「儀式用唱歌に供することをうべき」旨通達されている。同年8月12日、文部省が「祝日大祭日歌詞並音譜」を全国の小学校に告示、以後、校歌制定の機運は高まった。当時の歌詞は、修身、忠孝、志気の鼓舞などの教えを掲げるものが多く、儀式以外に歌われることは少なかった。
1895年旧制第一高等学校(現東京大学教養学部)が寮歌作成の先鞭(せんべん)をつけ、とくに1902年(明治35)作の東寮寮歌『嗚呼(ああ)玉杯に花うけて』が発表され、一般人にまで愛唱され出して以後、校歌は小学校のみならず、上級学校においても盛んに制定され、儀式以外のさまざまな機会にも歌われるようになった。第二次世界大戦後の教育改革の影響で、校歌は荘重なものから口語体の平明なものとなり、長調の4拍子系が多く、児童・生徒中心の学校行事、レクリエーションなどでも歌えるものに変わってきた。
校歌は日本だけでなく、韓国、中国などアジアの学校にも多いが、欧米ではスクールソングがあり行事で歌われている。最近、インターネット上にホームページを開設する学校も多く、そこでは校歌の歌詞ばかりかメロディまで紹介している例も少なくない。[榊原烋一]
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こう‐か カウ‥【校歌】
〘名〙 その学校の理想、
特長、精神などをもり込んで作詞、作曲され、学生、生徒、児童にうたわせる歌。
※風俗画報‐二〇九号(1900)本革屋町「本校に校歌と唱ふるものあれば」
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