ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「桂歌丸」の意味・わかりやすい解説
桂歌丸
かつらうたまる
[没]2018.7.2. 神奈川,横浜
落語家。本名椎名巌。横浜市黄金町の遊郭で生まれ育つ。1951年 5世古今亭今輔に入門,前座名は古今亭今児。1954年二つ目に昇進。1961年兄弟子の 4世桂米丸門下に移り,桂米坊と改名。1964年桂歌丸と改名した。1968年真打ちに昇進。初めは新作落語を口演していたが,のちに古典落語に転向した。寄席では,『粗忽長屋』『紙入れ』などの爆笑ネタのほか『鍋草履』『おすわどん』などの珍しいネタも口演した。1974年から地元横浜の三吉演芸場で独演会を開催。また,東京放送 TBSプロデューサー白井良幹の勧めで三遊亭円朝作品に挑み,『真景累ヶ淵』『怪談牡丹灯籠』などを手がけた。2004年落語芸術協会会長に就任。1966年放送開始のテレビ番組『笑点』(日本テレビ放送網系)には,その前身番組『金曜夜席』時代から大喜利解答者としてレギュラー出演,風刺のきいた発言や,4世三遊亭小円遊との丁々発止のやりとりで人気を博し,2005年からは司会を務めた。2007年旭日小綬章受章。(→落語)
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