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梶山季之 かじやまとしゆき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

梶山季之
かじやまとしゆき

[生]1930.1.2. 朝鮮,京城
[没]1975.5.11. ホンコン
小説家。広島高等師範学校卒業。 1953年上京,『エスポアール』『新思潮』 (第 15次) の同人に参加,ルポライターの経験もある。自動車業界の産業スパイの暗躍を描いた推理小説『黒の試走車』 (1962) で認められた。ほかに『赤いダイヤ』上・下 (1962~63) ,『影の凶器』 (1964) ,『青い群像』 (1969) など。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

梶山季之 かじやま-としゆき

1930-1975 昭和時代後期の小説家。
昭和5年1月2日朝鮮京城生まれ。ルポライターとなり,「週刊文春」でトップ屋として活躍。昭和37年産業スパイ小説「黒の試走車」で文壇にデビュー。推理小説,風俗小説,時代小説などの分野におおくの作品を発表した。昭和50年5月11日死去。45歳。広島高師卒。作品はほかに「赤いダイヤ」「李朝残影」など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

梶山季之
かじやまとしゆき
(1930―1975)

小説家。朝鮮のソウル生まれ。広島高等師範学校(現広島大学)卒業後、第十五次『新思潮』に参加。ルポ・ライターに転身後、いわゆる週刊誌などの「トップ屋」の代表的な存在となる。1962年(昭和37)産業スパイの非情さを描いた『黒の試走車』で文壇にデビュー、『夜の配当』『夢の超特急』(ともに1963)、『赤いダイヤ』(1962~63)などで時代の寵児(ちょうじ)の名をほしいままにする。『李朝(りちょう)残影』(1963)で第49回直木賞候補。『女の警察』(1967)、『現代悪女伝』(1968)、『せどり男爵数奇譚(たん)』(1974)、『血と油と運河』(1975)など膨大な作品群を残し、75年(昭和50)取材先の香港(ホンコン)で客死した。昭和一桁(ひとけた)生まれの最後の無頼派的な文士といわれ、「戦後文壇の自爆者」(磯田(いそだ)光一)の評を生む。[伊藤和也]
『『李朝残影』(講談社文庫) ▽『赤いダイヤ』上下(角川文庫) ▽『梶山季之自選作品集』全16巻(1972~73・集英社)』

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