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構造土 こうぞうど stone polygons, Strukturboden

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岩石学辞典の解説

構造土

北極地方や周氷河の分級の不十分な土壌表面に形成されたもので,石が多角形の網目を作っている.水の凍結と移動によって形成される[Hoegbom : 1914, Zeuner : 1945].ドイツ語のStrukturbodenは古くから広く使用されている.stone rings, structure earthなどは同義.⇒碁盤目土壌

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百科事典マイペディアの解説

構造土【こうぞうど】

自然条件によって表面に各種の幾何学模様見られる土壌。おもにツンドラ高山草原帯などの周氷河気候下で形成されるが,乾燥気候下の場合もある。前者では土中水分の凍結・融解が繰り返され,石礫(せきれき)や岩塊が地表に抜け上がり,集積して模様(多少とも対称形の配列)を作る。
→関連項目化石構造土周氷河地形

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世界大百科事典 第2版の解説

こうぞうど【構造土 Strukturboden[ドイツ]】

地表面にみられる,多少とも対称性をもった幾何学模様の総称。英語ではpatterned ground(模様地面)といい,実体をよく表しているが,ドイツ語の方が古くから使われており,日本ではその訳語が定着している。構造上は乾燥地域にもみられるが,周氷河地域に最も普遍的に分布するため,とくに断らないかぎり,凍結・融解作用によって生じた周氷河地形の一種として扱われる。土中の礫(れき)がより分けられて模様を作っているものを礫質構造土,土中に礫を含まないか,あっても淘汰が不良で,土が模様を作っているものを土質構造土,植物に覆われたものを植被構造土として区別する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

構造土
こうぞうど

地表面にみられる対称的、幾何学的な模様の微地形。平面形態によって円形土、多角形土ポリゴンpolygon―亀甲(きっこう)土)、方形土、網状土、条線土、階状土に区分され、構成物質によって礫(れき)質(淘汰(とうた))と土質(不淘汰)とに分けられる。大部分は周氷河地形であり、凍結・融解の繰り返しによる土壌物質の移動や、凍結による表層部での割れ目の形成によって生じる。永久凍土帯では幅が数十メートルにも及ぶ大規模な多角形土がつくられる。日本では森林限界以上の高山帯にみられ、現在でも形成中の構造土は直径数センチメートルから1メートル内外のものが多い。乾燥地域では、乾燥や湿潤の繰り返しに基づく土壌の収縮や膨張によって、ギルガイgilgaiとよばれる構造土がつくられる。[小野有五]

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世界大百科事典内の構造土の言及

【永久凍土】より

…永久凍土地帯には次のような特異な地形や氷塊が見られる。(1)構造土 地表面に見られる規則的な凹凸模様の繰返しで,模様の形状から円形土,網状土,多角形土,階段土,線伏土に分けられる。(2)氷楔 活動層と永久凍土との境界面から下に向かって頂点を下に,地中にくさびを打ち込んだ形の氷塊。…

【ソリフラクション】より

…地表下数cmで動きはかなり遅くなり,数十cm以下にはほとんど及ばない。前面の舌状にのびた,ソリフラクションロウブとよぶ高さ数十cmの微起伏や,小さな草むらや岩塊などにせき止められて,階段状の構造土を作る。ソリフラクションは,斜面全体に生ずるので,大きくみると滑らかな斜面をもつおだやかな地形をつくりやすい。…

【氷河時代】より

…また,氷河周辺地域では,地下の水分,あるいは雪による周氷河作用がみられる。周氷河作用により土壌のあるところでは凍土層がみられ,その上部はくり返される融解・凍結によるじょう乱を受け,地表では岩屑の流動による構造土ができる。そして山の斜面ではソリフラクションsolifluctionといわれる岩屑の重力による流動が生じ,面状に浸食される現象もともなう。…

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