樋口清之(読み)ヒグチ キヨユキ

20世紀日本人名事典 「樋口清之」の解説

樋口 清之
ヒグチ キヨユキ

昭和・平成期の考古学者,人類学者 国学院大学名誉教授



生年
明治42(1909)年1月1日

没年
平成9(1997)年2月21日

出生地
奈良県桜井市

学歴〔年〕
国学院大学予科〔昭和4年〕卒,国学院大学大学院史学研究科〔昭和7年〕修了

学位〔年〕
文学博士(国学院大学)〔昭和30年〕

主な受賞名〔年〕
紫綬褒章〔昭和47年〕,NHK放送文化賞(第27回・昭50年度)〔昭和51年〕,勲三等旭日中綬章〔昭和54年〕

経歴
昭和7年国学院大学助手、9年講師、20年教授となり、54年名誉教授。56年〜平成6年国学院大学栃木短期大学学長。日本風俗史学会、日本博物館学会各会長もつとめた。早くから郷里の奈良県などで遺跡を調べ、600以上の古墳を発掘したほか、昭和22年から始まった静岡県の登呂遺跡発掘に参加し、戦後の考古学研究の基礎を築いた。また、学内の成果を平易に語り、一般への啓蒙にも尽力した。著書は200冊を越え、大ベストセラーとなった「梅干日本刀」のほか、「日本女性史発掘」「日本古代産業史」「関東人と関西人」「日本女性の生活史」「日本木炭史」「柔構造のにっぽん人」「生きている日本史」「逆・日本史」(全4巻)などがあり、歴史全般にわたる該博知識による「日本人の歴史」(全12巻 講談社)もある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「樋口清之」の解説

樋口清之 ひぐち-きよゆき

1909-1997 昭和-平成時代の考古学者。
明治42年1月1日生まれ。鳥居竜蔵にまなび,昭和20年母校国学院大の教授。のち国学院大栃木短大学長。静岡県の登呂遺跡発掘をはじめおおくの発掘調査にかかわるとともに,日本史,文化人類学などの幅ひろい分野についてマスコミ活躍。平成9年2月21日死去。88歳。奈良県出身。著作に「梅干と日本刀」「日本女性史発掘」「逆・日本史」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android