銀河鉄道の夜(読み)ぎんがてつどうのよる

日本大百科全書(ニッポニカ)「銀河鉄道の夜」の解説

銀河鉄道の夜
ぎんがてつどうのよる

宮沢賢治童話。生前未発表。1924年(大正13)ごろ初稿が成立したが、その後、晩年に至るまで4次にわたる大幅な改稿がなされたすえ、ついに未整理の箇所を多く含む複雑な草稿の形で遺(のこ)された。貧しい少年ジョバンニが星祭りの夜、天気輪(てんきりん)のに横たわって夢の世界に入り、親友カムパネルラと不思議な銀河鉄道の旅をともにするが、最後に友の姿を見失って泣きながら目を覚まし、丘を下って、カムパネルラが川で級友を救おうとして溺死(できし)したことを知る。この夢の鉄道は同時に死後の世界の幻視であり、作者の妹の死、友との決別などの原体験が四次元的宇宙観や宗教的熱情に裏づけられて昇華した幻想文学の傑作。

[天沢退二郎]

『『銀河鉄道の夜』(岩波文庫・旺文社文庫・角川文庫・講談社文庫・新潮文庫)』

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デジタル大辞泉「銀河鉄道の夜」の解説

ぎんがてつどうのよる〔ギンガテツダウのよる〕【銀河鉄道の夜】

宮沢賢治の童話。生前未発表。昭和16年(1941)。貧しい少年ジョバンニが、級友を救おうとして溺死(できし)した親友カムパネルラとともに、夢の中で銀河鉄道に乗って宇宙を旅するという幻想的な作品。

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精選版 日本国語大辞典「銀河鉄道の夜」の解説

ぎんがてつどうのよる ギンガテツダウのよる【銀河鉄道の夜】

童話。宮沢賢治作。昭和一六年(一九四一)刊。少年ジョバンニが、級友を救おうとして溺死した親友カムパネルラとともに、銀河鉄道に乗って宇宙を旅行する、幻想の世界を描いた作品。作者の死後刊行された。

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世界大百科事典 第2版「銀河鉄道の夜」の解説

ぎんがてつどうのよる【銀河鉄道の夜】

宮沢賢治の少年小説。生前未発表。初稿は1924年(大正13)ころ成立,その後作者晩年まで4度にわたり推敲されたが未整理の個所を残している。物語は貧しい少年ジョバンニが,ケンタウル祭の夜,病母の牛乳をとりに町へ出て級友の嘲罵を受け,天気輪の丘にのぼって草の上での仮睡のうちに,銀河に沿って走る幻想の汽車で親友カムパネルラとともに旅するが,ついに友を見失って夢から覚め,丘を下りて,友が級友を救おうとして水死したことを知る。

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