段落(読み)だんらく

精選版 日本国語大辞典 「段落」の意味・読み・例文・類語

だん‐らく【段落】

〘名〙
① 長い文章の、大きな切れ目。段。
※随筆・文会雑記(1782)「文選章句二帙あり。段落をして其間に注をあらはし」
物事のくぎり。切れ目。
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一〇「一先段落(ダンラク)になりかけた処へ」

だん‐おち【段落】

〘名〙
① 品等が幾段も劣ること。品質等級がひどくおちること。また、そのもの。段ちがい。
一段低くなっていること。また、その場所
俳諧・海陸後集(1710)坤「細ふからびて寒き短冊〈如砥〉 段落に砕け砕けて京の水〈倍川〉」

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デジタル大辞泉 「段落」の意味・読み・例文・類語

だん‐らく【段落】

長い文章を内容などからいくつかに分けた区切り。形式的に、1字下げて書きはじめる一区切りをいうこともある。段。パラグラフ
物事の区切り。切れ目。→一段落
「陰と日向の―が確然かっきりして」〈漱石三四郎
[類語]章段パラグラフ

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普及版 字通 「段落」の読み・字形・画数・意味

【段落】だんらく

文章の章・節のきれめ。民国劉師培〔文説〕(軾)の檀弓(礼記)をし、歸(有光)の記をせしより、五色もて標記し、各を爲す。

字通「段」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の段落の言及

【文章】より

…文もそれ自体完結したものではあるが,文章の脈絡の中においては,低次の部分をなすにすぎない。長い文章では,いくつかの文が部分的にまとまって段落をなすのが普通で,小さい段落が互いに結合しつつしだいに大きい段落をなして,ついに一つの文章をなす。その各段階の段落も,それ自身文章と見ることもできる。…

※「段落」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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