コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

母川国主義 ぼせんこくしゅぎ

6件 の用語解説(母川国主義の意味・用語解説を検索)

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

母川国主義

産卵・ふ化のために生まれた川(母川)に回帰するサケ・マスなどの溯河性(そかせい)魚種については、母川のある国に管轄権があるという考え方。そのため、たとえ公海で漁獲する場合でも母川国の許可が必要、とする立場をとる。溯河性魚種は母川に回帰する習性を利用して沿岸域で漁獲する漁法と、外洋で延縄などで沖獲りする漁法がある。母川国主義日ソ漁業協力協定の締結交渉で旧ソ連が強く主張。1992年の国際的合意以降、日本の沖獲り操業は基本的に全面停止となっている。

出典|ASCII.jpデジタル用語辞典
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

ぼせんこく‐しゅぎ【母川国主義】

サケ・マスなどの公海を回遊する遡河魚について、母川を有する国が管理権をもつとする主張。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

母川国主義【ぼせんこくしゅぎ】

サケのように,川で生まれて海に下って成長し,産卵のために生れ故郷の川に戻る魚を遡河(そか)性魚類と呼び,そしてこのような川を母川といい,遡河性魚類の漁獲の管理権は母川を有する沿岸国にあるとする考え方を母川国主義という。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

大辞林 第三版の解説

ぼせんこくしゅぎ【母川国主義】

母川回帰をする魚については、公海においても母川のある国が管轄権を有するという考え方。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

母川国主義
ぼせんこくしゅぎ
motherriverism

母川 (ぼせん) とは,サケ・マスなどのように川で生まれて外洋を回遊し,産卵のために再び生まれた川に戻る回帰性魚類が生息する河川をいう。これら回帰性魚類の漁獲の管理権は,母川所有国にあるというのが母川国主義で,この主張は 200カイリ水域の定着とともに強まり,1982年の海洋法案で条文化された。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

母川国主義
ぼせんこくしゅぎ

サケ・マスなどの溯河(さくか)性魚種について、それらの魚種が溯(さかのぼ)って産卵する河川を有する国(母川国)が、自国起源の魚種に対して、第一次的な利益と責任を有し、その全回遊域を通じて管理権を行使するという考え方をいう。このような母川国主義は、現在、1977年(昭和52)の日米漁業協定、77年の日米加漁業条約改正議定書、77年の日ソ漁業暫定協定、78年の日ソ漁業協力協定などのなかに取り入れられ、200海里漁業水域の設定と相まって、北洋サケ・マスの日本の操業区域あるいは漁獲割当ては大幅に縮小した。
 第三次海洋法会議の準備過程でも、1972年のソ連案、アメリカ案など母川国主義に関する提案がなされ、会議で採択された国連海洋法条約は、溯河性魚種に対し、母川国は、第一次的利益と責任を有し、自国経済水域内で適当な規制措置をとらなければならず、また、関係国と協議ののちに総漁獲可能量を決定することができることなどを規定している。[水上千之]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

母川国主義の関連キーワード産卵回遊代価母川母川回帰厄子エレナのために祖国と学問のために頼子のためにふ化放流事業乗っこみ

今日のキーワード

大統領補佐官

各種政策の立案その他に関し,側近として大統領に助言する役職だが,実質上はブレーン,顧問として多面的な役割を担う。憲法で定められた唯一の行政責任者である合衆国大統領は,強大な権力を持つにもかかわらず,議...

続きを読む

コトバンク for iPhone