比重選鉱(読み)ヒジュウセンコウ(その他表記)gravity separation

デジタル大辞泉 「比重選鉱」の意味・読み・例文・類語

ひじゅう‐せんこう〔ヒヂユウセンクワウ〕【比重選鉱】

鉱石中の有用鉱物と廃石とを、比重の差を利用して分離する方法

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精選版 日本国語大辞典 「比重選鉱」の意味・読み・例文・類語

ひじゅう‐せんこうヒヂュウセンクヮウ【比重選鉱】

  1. 〘 名詞 〙 異種鉱物や鉱石と脈石の間における比重の差を利用して、それらを分離すること。流体中に流して沈降軌跡の差を利用するものと、二種鉱物の中間の比重をもつ液体中で浮沈分離する方法とがある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「比重選鉱」の意味・わかりやすい解説

比重選鉱
ひじゅうせんこう
gravity separation

選鉱,選炭法の一種。比重の大きい粒子と比重の小さい粒子が入り交って存在し,粒子の大きさにあまり差がないとき,外から力を作用させると2種の粒子は互いに異なる運動をして別々の場所に移る。この原理を応用した選別法で,外力として水力を利用する方法が広く行われているが,風力を利用する乾式法もある。また前者上下に脈動する水流中で分離の目的を果すジグ選別と,ゆるやかに傾斜した盤上を薄く流れる水の働きによって分離を行う薄流選別に代表される一般比重選と浮沈分離の重選とに大別される。一般比重選には椀がけ水簸,樋流し法などがある。

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