重力を利用した一種の簡単な湿式分級法。エルトリエーションelutriationとも呼ばれる。次のようなものがある。(1)粘土などの微細な固体粒子を水中に懸濁させ,しばらく放置すると,粗い粒子が微細な粒子よりも速く沈降するので,のちに容器を傾けるなどして沈積物から上液を分離し,そのことによってある程度の分級が可能である。(2)懸濁液を供給した容器の下部から連続的に給水を行うような方法で上昇流を発生させると,粒子の沈降速度と上昇流の速度との均衡関係により,やはり分級を行うことができる。(3)とい(樋)のようなほぼ水平の細長い水路に懸濁液を流してやると,粗い粒子がより速く沈降するため,微細粒子だけが水とともに流出する。窯業原料となる粘土鉱物から粗い粒子を分離・除去し,製品の品質を向上させるために広く用いられている水簸の方法としては,上記のうち(3)が最も一般的である。
執筆者:井上 外志雄
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
hydraulic elutriation
固体の粒子を水中に分散させ,粒子の大きさの差による水中での沈降速度の差を利用して,粒子の大きさに分ける操作。粘土粒子を水で懸濁させて放置すると,20℃のとき8時間後に水面から10cmの深さまでの間に浮いている粒子は2µm以下の粒子である。4時間48分では20µm以下の粒子となる。このようにして,ある範囲の粒子径の粒子を分級することができる。
執筆者:須藤 俊男
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…一方,粘土に水を多量に加えてかき混ぜ,重い砂粒を沈殿させ,上の泥水を別の容器に移してその水分を蒸発させることで緻密な粘土を得ることができる。これを水簸(すいひ)(水飛,水漉とも書く)と呼び,磁器や高級な陶器の素地作りでは,今日も重要な工程である。なお別種の粘土を混ぜ合わせて好適な素地を作ることもある。…
※「水簸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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