水簸(読み)すいひ(英語表記)elutriation

岩石学辞典「水簸」の解説

水簸

堆積物の度分析の方法で,上向きの空気,水の流れの中に粒を置いて異なった粒度に分離する従来からの方法[Milner : 1952].ラテン語eluoは洗い落とすの意味[Milner : 1952].成分鉱物を水中に分散させ,比重の大きいもの,荒さの大きいものほど速く沈澱することを利用する.

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「水簸」の解説

水簸
すいひ
elutriation

比重選鉱一種。ジグ選別。粉砕した鉱石流水さらし,比重の小さい部分を洗い流し,に沈んだ重い部分を取出す方法。砂分別採集する際などによく用いられる。また,粉体製造工程で,粒径による水中の沈降速度の差を利用して微粒子と粗粒子を分離する方法。

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世界大百科事典 第2版「水簸」の解説

すいひ【水簸】

重力を利用した一種の簡単な湿式分級法。エルトリエーションelutriationとも呼ばれる。次のようなものがある。(1)粘土などの微細な固体粒子を水中に懸濁させ,しばらく放置すると,粗い粒子が微細な粒子よりも速く沈降するので,のちに容器を傾けるなどして沈積物から上液を分離し,そのことによってある程度の分級が可能である。(2)懸濁液を供給した容器の下部から連続的に給水を行うような方法で上昇流を発生させると,粒子の沈降速度と上昇流の速度との均衡関係により,やはり分級を行うことができる。

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世界大百科事典内の水簸の言及

【土器】より

…一方,粘土に水を多量に加えてかき混ぜ,重い砂粒を沈殿させ,上の泥水を別の容器に移してその水分を蒸発させることで緻密な粘土を得ることができる。これを水簸(すいひ)(水飛,水漉とも書く)と呼び,磁器や高級な陶器の素地作りでは,今日も重要な工程である。なお別種の粘土を混ぜ合わせて好適な素地を作ることもある。…

※「水簸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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