毛囊炎(読み)もうのうえん(その他表記)folliculitis

改訂新版 世界大百科事典 「毛囊炎」の意味・わかりやすい解説

毛囊炎 (もうのうえん)
folliculitis

毛包炎ともいう。黄色ブドウ球菌感染によるものが大部分で,毛口および毛包表皮部に膿疱を形成する。毛包に一致した紅色の丘疹で始まり,膿疱に変わる。ときに疼痛があり,約1週間で乾燥,治癒するが,成人男子の須毛ひげ)部に生じると尋常性毛瘡となり,治りにくいことがある。搔破(そうは)(ひっかき傷),不潔な生活,ODT(密封療法などが誘因となりやすい。(せつ)なども,この毛囊炎の一種である。また,にきび尋常性痤瘡(ざそう))とは臨床症状からは区別できない。治療は抗生物質の内服と外用による。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「毛囊炎」の意味・わかりやすい解説

毛嚢炎
もうのうえん

毛包炎ともいい、毛孔中心に小さく膿(うみ)をもち、周囲は多少赤く、軽い痛みがある。にきびと合併してみられることも多い。毛孔にブドウ球菌が感染しておこるが、病変は表皮内にあって癤(せつ)より浅く、症状も軽い。成人男子の口ひげあごひげなどの硬毛に生ずるものは毛瘡(もうそう)とよばれ、俗に「かみそりまけ」という。

[野波英一郎]

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百科事典マイペディア 「毛囊炎」の意味・わかりやすい解説

毛嚢炎【もうのうえん】

毛嚢(毛包)の炎症。おもにブドウ球菌の感染により起こる。毛嚢に一致した紅色丘疹を生じ,化膿する。大きくなったものを【せつ】という。

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