毛瘡(読み)もうそう

精選版 日本国語大辞典 「毛瘡」の意味・読み・例文・類語

もう‐そう ‥サウ【毛瘡】

〘名〙 皮膚病一種。上口唇や下顎部の硬毛の毛穴細菌がはいり、赤く腫(は)れたり、膿(うみ)を持ったりするもの。治療がむずかしく、後には激しい痛みを伴って、局部が赤く割れることもある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「毛瘡」の意味・わかりやすい解説

毛瘡
もうそう

成人男子の口ひげあごひげなどの硬毛に生ずる毛嚢(もうのう)炎(毛包炎)で、俗に「かみそりまけ」とよぶ。毛孔ブドウ球菌が感染しておこるが、かみそりによる刺激が原因となる。ひげの毛孔に一致して丘疹(きゅうしん)、膿疱(のうほう)、痂皮(かひ)(かさぶた)が点々と生じ、かゆみや灼熱(しゃくねつ)感がある。普通のかみそりの使用を避けることがだいじであるが、慢性で再発するので、皮膚科医の治療が必要となる。

[野波英一郎]

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