気象研究所(読み)キショウケンキュウショ

デジタル大辞泉 「気象研究所」の意味・読み・例文・類語

きしょう‐けんきゅうしょ〔キシヤウケンキウシヨ〕【気象研究所】

気象気候・地震火山・海洋など地球科学の研究を総合的に行う国立試験研究機関気象庁施設等機関中央気象台研究課を前身として、昭和21年(1946)創設。所在地茨城県つくば市

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「気象研究所」の意味・わかりやすい解説

気象研究所
きしょうけんきゅうじょ

気象庁の付属研究機関。元来,気象庁は研究所的色彩が強い機関であったが,さらに研究を強化するため 1942年に研究部を設けた。この研究部は第2次世界大戦後,陸軍気象部の施設を継承して実験研究に力を入れ,1947年に現名称の付属機関となった。予報台風,物理気象,応用気象気象衛星・観測システム,地震火山,海洋,気候,地球化学の 9研究部からなる。研究の成果は気象研究所研究報告『Papers in Meteorology and Geophysics』で報告される。1980年に,東京都杉並区から茨城県つくば市に移転した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「気象研究所」の意味・わかりやすい解説

気象研究所
きしょうけんきゅうじょ

気象庁の施設等機関で筑波(つくば)研究学園都市にある。職員数約180。九つの研究部(予報、台風、物理気象、環境・応用気象、気象衛星観測システム、地震火山、海洋、気候、地球化学)があり、その研究は気象業務の進歩に貢献している。高さ213メートルの観測鉄塔、風速気温の鉛直分布を調節できる風洞、雪片や雨滴の成長実験ができる鉛直風洞のある低温実験室、地震活動総合処理装置、ライダーなどの施設がある。

[安田敏明]

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