水産会社(読み)すいさんかいしゃ

百科事典マイペディアの解説

水産会社【すいさんかいしゃ】

会社組織の漁業企業で,日本の零細な漁家や個人企業にくらべ,数は少ないが漁獲額の50%以上を占める。マルハ日本水産ニチロ極洋宝幸水産が大手会社で,1952年の北洋漁業の再開で復活,母船式のサケ・マス,カニ,底引網,捕鯨や北方・南方トロールなどで遠洋漁業を独占した。また食生活の洋風化に対応して,魚肉のハム・ソーセージやインスタント食品,畜産加工品などに展開,総合食品会社の性格を強めた。東南アジアや中南米,アフリカでの海外合弁漁業にも進出,さらに漁業資材生産や食品販売も兼営してコンツェルン的支配を確立した。200カイリ経済水域による漁獲規制や遠洋漁業の縮小で漁業環境は悪化したが,水産物の輸入業務などが充実している。→水産物貿易
→関連項目水産業

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世界大百科事典 第2版の解説

すいさんかいしゃ【水産会社】

会社組織による漁業企業体。日本の漁業経営体を大別すると,家族労働によって営まれる零細規模の漁家と雇用労働者を使用する漁業企業体に分類できる。漁業企業体はさらに個人経営と会社経営に分類されるが,個人経営が圧倒的に多く,会社経営は漁家を含めた全漁業経営体数の1%強を占めるにすぎない。しかし,会社経営体が日本全体の漁獲金額に占める比率は5割弱にも及び,経営体個々の生産規模は,漁家や個人企業体に比し著しく大きい。

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