六訂版 家庭医学大全科 「水疱性角膜症」の解説
水疱性角膜症
すいほうせいかくまくしょう
Bullous keratopathy
(眼の病気)
どんな病気か
角膜が水ばれして光が通りにくくなるとともに、角膜表面(上皮)にも水がたまって水疱ができる病気です(図25)。
原因は何か
角膜の内側に並んでいる内皮細胞の数が減って、角膜に入ってくる眼内の水(
症状の現れ方
視力が低下するのはもちろんですが、表面の水疱のために、眼の痛みも伴ってきます。原因によって、両眼性であったり片眼性であったりします。
検査と診断
角膜内皮細胞はそのまま拡大写真が撮影でき、細胞の密度を算定することができます。それによって内皮細胞が少なく、水疱性角膜症になりやすいかどうかを判定します。ただ、水疱性角膜症になってしまうと内皮細胞は撮影できなくなります。
治療の方法
非常に初期には、濃度の濃い生理食塩水の点眼や
関連項目
井上 幸次
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報